■[AVA]日本から輸入された食品の放射能レベルに懸念の理由はない
NO CAUSE FOR THE CONCERN OVER THE RADIATION LEVELS OF FOOD IMPORTED FROM JAPAN
22 Mar 2011
日本の影響のある地域で一部の食品(ミルクやホウレンソウ)、および台湾に輸出されたソラマメから、通常より高い濃度の放射能が検出されたとメディアが報道している。事故以降日本のその地域から輸入された食品はなく、AVAは日本産食品のサーベイランスを行っている。2011年3月11日以降日本から輸出された食品は全て放射性汚染物質検査を行っているが、これまで120以上の野菜や果物、肉などの検体を検査し汚染は検出されていない。
シンガポールの食品供給への影響は最小限である。2010年は日本からの輸入品はシーフードで総輸入量の2%以下、その他の食品は0.5%以下である。
■[HK]乳児用ミルクの変更は安全:専門家
Switching baby formula safe: expert
March 22, 2011
一回に2つ以上のブランドの製品を混ぜて与えるべきではないものの、乳児用ミルクのブランドを変えることは一般的に安全である。標準的ミルクは牛乳ベースで母乳の栄養価を参照して作られている。製造業者には国際または国内基準を守ることが義務づけられているため、組成は同じようなものである。
一般的には保護者に対しては些細なことを理由にミルクのブランドを変更することを薦めないが、真に必要であれば変更しても赤ちゃんの健康には影響ない。
異なるブランドのミルクは希釈方法が違うため、混ぜてはいけない。新しいミルクには子どもを徐々に慣れさせることと、特別なミルクを飲んでいる場合のブランド変更の際には医師に相談するように。
■[HK]放射線モニターに注意
Caution urged on radiation monitors
March 22, 2011
食物健康次官Gabriel Leung教授は消費者に対し、ポータブル放射線モニタリング装置は、それが正確で効果的であるためには注意深く校正する必要があるため、購入する場合には注意が必要であると警告した。政府が使用している装置は5万ドルほどのものであるが、インターネットなどではわずか100ドル程度で放射線モニタリング装置が販売されており、その品質は疑わしい。
ときに私はハートビートが聞こえます
税関はこれまで飛行機や船での輸入品を6000以上検査しているが全て安全である。
■[HK]香港の食品供給は安定している
HK food supply stable
March 22, 2011
日本製品の香港の食品輸入に占める割合は少ないので、輸入に障害があっても香港の食品供給には僅かな影響しかない。食物健康秘書官Marion Laiは本日輸入や小売り業者に会って日本の地震や核事故による香港の食品と乳児用ミルクの輸入に与える影響を議論した。日本での被災地からの輸入量は少なく新たな供給地を見つけている。供給は適切で、最近の塩購入パニックなどは単独の事象で速やかに解決されるであろう。
(日本産ミルクが不足しているのはうわさや不安心理による買いだめのため。赤ちゃんのミルクは大人の食べ物と違って急に変えるのは難しいかも。)
■[NHS]妊娠中の飲酒と子どもの行動
Behind the Headlines
Pregnant drinking and child behaviour
Tuesday March 22 2011
Daily Mailが「妊娠初期に飲酒した母親は手に負えない子どもをもちやすい」と報道した。新聞は妊娠初期にわずか1日1杯の飲酒でも、そのこどもが16才になったときの反社会的行動をするリスクが3倍になることがわかったと報道した。この米国の研究は妊娠の最初の3ヶ月間の飲酒と、子どもの16才までの「行為障害」とよばれる精神医学的状態のリスクとが関連する可能性について調べたものである。この疾患は単にやんちゃであるということではなく、持続する、特定の反復する反社会的行動をもたらす。
この研究では行為障害と妊娠中の関連を見いだしたものではあるが、この状態は比較的珍しいもので研究対象集団の約12%、67人だけがそういう状態を経験していることに注意すべきである。従ってさらなる研究が必要である。
現行の妊娠したいまたは妊娠中の女性向けの助言は、特に妊娠初期3ヶ月は、全くアルコールは飲まないように、ということである。
■[DH]アルコールの誤用
Alcohol misuse
22 March 2011
英国医学責任者は以下のことを薦める
・女性は1日あたり2-3ユニット以上のアルコールを常用すべきではない
どのくらいの期間は、 HCG注射後に妊娠検査を取ることができます
・男性は1日あたり3-4ユニット以上のアルコールを常用すべきではない
さらに詳細な助言内容は以下から
Alcohol Advice
上記に加えて、飲み過ぎてしまった場合にはその後48時間は飲まない、妊娠を予定している女性は飲酒すべきではない。どうしても飲みたいのであれば週に1回か2回、1-2ユニット未満に。とりわけ妊娠初期の3ヶ月は流産リスクが高いため禁酒すべき。
(アルコール1ユニットは10 mLまたは8g。約500ccのラガービール(アルコール4%)で2.3ユニット)
■[EPA]放射線モニターは米国に懸念となる量の放射線は届いていないことを確認し続けている
Radiation Monitors Continue to Confirm That No Radiation Levels of Concern Have Reached the United States
03/22/2011
西海岸にある4つのRadNet大気モニターフィルターの詳細解析により、EPAは日本の核事故と辻褄のあう痕跡量のヨウ素とセシウムとテルルを検出した。これらの量はエネルギー省のモニターが先週検出した量と一致し、今後数日継続するだろう。
EPAのサンプルはカリフォルニアの3つとワシントンの1つのモニターに3月18日に捕獲されたものでEPAの検査室で詳細解析を行っていた。週末にデータをレビューし月曜日の夜に解析が完了した。検出された放射能レベルは懸念のあるレベルより数十万から数百万倍低い。
さらに昨夜(3月21日)ハワイの予備的モニターで日本の核事故と辻褄のあうごく僅かな放射性同位元素を検出した。これはハワイにある固定モニターが検出したもので何らかの健康影響がある濃度より低い。サンプリングフィルターは詳細解析のために研究室に送られた。
通常アメリカ人は1日で、日本から来て検出された放射能の10万倍以上の自然放射能に暴露されている。例えば日本から来た量は、あなたが国際線で往復する時に受ける量の10万分の1である。
(放射能ほど高感度に検出できて監視されているものはないので、隠すのは無理。)
■[論文] EurekAlert(
- Queen's大学が2400以上の食品リコールを検討
Queen's University puts over 2,400 food scares under the microscope
Tuesday, March 22, 2011
妊娠しているいくつかの兆候は何ですか
米国、英国、アイルランドで過去10年に発表された2439の食品リコールについてAntony Potter博士らが解析した。Queen's大学で今週行われるThe Food Integrity and Traceability Conferenceで発表される。
製品のリコールについては、68%は規制機関による定期またはスポット検査で発見され、自社検査で発見されたのは21%である。21%が食肉産業で12%が加工食品、11%が野菜や果物である。
56%が表示ミスなどの運用上の間違いであった。微生物の検出もあるものの多くの食品安全警告は実際には食品偽装である。
- 肉好きに良い知らせ:ほとんどのすぐ食べられる肉製品には極めて少量の発がん物質しか含まれない
GOOD NEWS FOR MEAT LOVERS: MOST READY-TO-EAT MEAT PRODUCTS CONTAIN VERY FEW CANCEROUS COMPOUNDS
Tuesday, March 22, 2011
Meat Science最新号に発表された論文によるとホットドッグやローストビーフ、ハム、調理済みベーコン、ペペロニ、ローストチキンなどのヘテロ環状アミン濃度を調べたところペペロニ0.05 ng/g、ホットドッグやデリミート0.5 ng/g、調理済みベーコン1.1 ng/g、ローストチキンの肉の部分1.9 ng/g、ローストチキンの皮16.3 ng/gだった。鶏皮に多いのは脂肪とタンパク質が多く水分が少ないためと考えられる。
C & ENニュース
Dioxin Levels Dropped 70% During Beijing Olympics
March 21, 2011 DOI:10.1021/CEN030911104843
工場の操業中止と自動車の制限により汚染が一時的に減った
Reduction of Atmospheric Polychlorinated Dibenzo-p-Dioxins and Dibenzofurans (PCDD/Fs) during the 2008 Beijing Olympic Games
Yingming Li et al.,
- 日本は立ち上がるために戦う
Japan Fights For Its Rising Sun
March 21, 2011 Volume 89, Number 12 pp. 8-9
大学や化学工場などの様子を伝える
東北大学の研究室の様子
■その他
ホメオパシー:21世紀の医薬品(団体名)
Homeopathy: Medicine for the 21st Century
March 22 2011
Sense About Scienceの「ホメオパシーを理解する」に対して7日以内に取り下げろという手紙を受け取った。
- Surrey大学核物理学教授Paddy Reganが核エネルギーの質問に答える
Paddy Regan, professor of nuclear physics at Surrey University, answers questions on nuclear energy
March 22 2011
マムズネット(保護者による保護者のためのサイト)でのSurrey大学教授の核物理学者Paddy Reganとのウェブチャット
Webchat with nuclear physicist Paddy Regan
彼の専門はガンマ線分光技術を用いた環境中天然放射性物質の測定。
日本政府は正しい情報を出していると思う。放射能漏れを隠すのは不可能だから。温度を上げないでいられればさらに事態が悪化することはないだろう。「最悪シナリオ」といっても核爆発は物理的に不可能。日本の理研にいる友人が一番心配しているのはさらなる地震がおこることである。福島で観測されている放射能レベルはバックグラウンドより高いがそれでも小さい値である。ドイツの反応は過剰反応でありもうすぐ選挙を迎えることと緑の党の政治的環境の影響が大きいと個人的には思う。
以下原子力一般や科学と報道などについて。
新聞の仕事は新聞を売ることで、ドイツ人では今回の事件をセンセーショナルな見出しで報道しヨウ素錠剤やガイガーカウンターを買っているのは馬鹿げたことだと思う。私(Paddy Regan)を原子力産業からお金をもらっていると誹謗する人がいるが私は単なる学者である。「危機」の時に「独立した専門家」が必要だと思うなら政府の支出を増やす必要があるが、昨年以来ひたすら基礎研究資金をカットしてきたのを忘れたのか。新聞社にもいい記者はいるが編集者により改変される。
ヨウ化カリウムへの信仰
そして30km圏内のエビデンス
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