2012年3月30日金曜日

たまごママネット/薬の母乳への影響


パキシルを服用しながらの授乳方法について。
はじめまして。現在妊娠9ヶ月、11月出産予定ですが、できれば母乳育児をしたいと思っています。
パキシルは毎日0.5錠〜1錠を4年くらい服用が続いており、妊娠後もほぼ毎日0.5錠を服薬しています。断薬は、めまい・頭痛・吐き気・いらいらでこれまでも失敗しており、出産後は産後うつも心配で、産後の断薬の自信がありません。質問は
1.断薬できない場合、0.5錠の低容量の服薬中なら、母乳をあたえるメリットがあるのか
2.服薬をしながらでも母乳育児をするやり方があるのか
3.先生方のおすすめを教えてください。

***************

回答 たまごママネット医師団
 母親が薬を服用していても可能な限り母乳育児を行うことは母親と赤ちゃんにとって有益と思います。授乳によって母親から分泌されるプロラクチンやオキシトシンは、赤ちゃんをかわいいと思う気持ちを高め、育児による不安や疲れを和らげる働きがあります。
質問の方の症状や、薬をやめることの不安からすれば母乳を与えながら服薬することが赤ちゃんだけでなく母親にも良い効果があると思います。
 パキシルは10〜40mgを8日以上服用していると乳汁中に投与量の1%が移行するとされています。移行量は少なく、授乳による直接的な影響は知られていなく、授乳可能と考えられていますが、長期的な影響に関してはまだわからないとされています。
質問の内容の0.5錠からはパキシル は10mgと20mgの錠剤があるため正確な服薬量がわかりませんが、5〜10mgと通常量からすれば少ない量です。
何か影響があるということは考えにくいのですが、母乳育児に理解のある小児科の先生に赤ちゃんを見てもらうことでより安心することが出来ると思います。
渡辺眞史先生 山形県立中央病院小児科 09.10.2


プレドニンの母乳哺育への影響について教えてください。
症状は 左側のおでこのしわが無い、瞬き時少し開く、ほほが上がらない、口元動かず、耳の後ろの激痛です。MRIを念のためとりましたが、異常はなく 投薬で1週間様子見ています(神経内科受診まで)。
28日より投薬し、今は耳の痛みはほぼ無くなりました。
麻痺は余り変化無しですが、寝起き後や 首や顔を暖めたときは 楽になった気がします。
医師には授乳中と伝え、やっと2日前に完母になれたので 授乳止めたくないとは伝えましたが、この病気にはこの薬(プレドニン)を飲まないといけないと言われ、そのさい授乳は禁止といわれたので いま授乳止めています。
調べても確かにプレドニンは授乳禁止とあり仕方ないと思いますがどれぐらい影響があるのでしょうか?
またこどもにはどのような影� �が出てしまうのでしょうか??
きいたとろですと この薬はいきなりストップできないと聞きました。
徐々に減らしていくと聞きましたが、どれぐらいで減らしていくのでしょう?
1日でも早く授乳開始したいとおもっています。
プレドニン錠5mg  朝・夕1日2回
ガスターD錠20mg  朝・夕1日2回
7日分出ています。

*****************

回答  たまごママネット医師団
プレドニンもガスターも母乳に移行するので添付文書には授乳を避けることと記載されていますが、母乳中に移行する量が少ないために子どもに悪影響を及ぼす可能性は少ないと考えらます。
通常量の服用では母乳育児に支障ありません。
プレドニン40mg/日以上で長期に服用する場合は、児の成長発達を� ��期的に観察する必要があるとされています。今の服用量は朝夕あわせてプレドニン10mgなので心配ないと思われます。
平林先生 大阪市立十三市民病院小児科 08.7.1


授乳中のリンデロン(ステロイド薬)は母乳をやめてといわれましたがダメなのでしょうか?
1週間前から『ウィルス性結膜炎』にかかり現在授乳中と言う事で"抗生剤"だけでの治療だったのですが、悪化していく一方で今日の診察で眼科医から『母乳を止めてもらって"リンデロン(ステロイド薬)"での治療をしない限り完治しません。(期間は未定)』と言われました。
産後まだ日が浅くできれば母乳育児を望んでいるのですが"リンデロン"と言う点眼薬は危険でしょうか?

*************

回答  たまごママネット医師団
"リンデロン"(リン酸ベタメタゾン)は、添付文書に「母乳中へ移行することがあるので、授乳中の婦人には本剤投与中は授乳を避けさせること。」と記載されていますが、実際に母乳中へ移行する量が少ないため通常の使用では授乳を続けてよいと考えられます。
点眼薬 ではさらに量が少ないので安心して授乳してください。
平林先生 大阪市立十三市民病院小児科 08.6.17


レキソタンの母乳への影響を教えてください。
5月21日に2人目出産しました。生後15日です
もともとパニック障害があり、症状は主にめまいで妊娠前から頓服でレキソタンを1回6〜7ミリを1日〜2日に1回服用していました。妊娠中も飲んでいました。
母乳がよくでるので、母乳で育てたいのですが、産後めまいが強くなりました。
通ってる病院ではやはり母乳をやめるか、薬をやめるかくらいの意見しかもらえず。
でも一生懸命おっぱいを吸う息子の姿を見ると母乳をあげたいです。でも私の体調が悪ければどうしようもないし、今は服用後はミルクにしています・・・。
レキソタンをこの量で1日1回程度飲んでるとやはり母乳はあきらめたほうがいいのでしょうか?
特に息子は眠りすぎなどはないとおもわれますが、黄疸は出産後ちょっと強めで1日だけ光線治療して退院し、いまはまだ少し残っています。まだ15日目なので残っててもおかしくはないと思うのですが、どうしても私の薬のせい?と思ってしまいます。元気はあります。
服用からどれくらい残ってしまうのでしょうか?教えていただけるとありがたいです。

**************

回答  たまごママネット医師団
レキソタン(ブロマゼパム)はベンゾジアゼピン系の抗不安剤です。
レキソタンについて授乳に関する情報はあまりないので、ジアゼパムに準じて考えるとご質問にあるように「眠りがちになったり黄疸が強く出たり」ということに注意が必要です。
生後15日でまだ少し残っている程度の黄疸については心配なさそうです。
レキソタン服用後の血中濃度は約1時間後で最高値に達し、血中濃度� �� 減期は約11〜28 時間です。
服用後半日(12時間)くらい授乳を控えると赤ちゃんに対する影響は少なくなると考えられます。
平林先生 大阪市立十三市民病院小児科 08.6.6


アテレックとアーチストの母乳への影響について教えてください。
降圧剤について教えて下さい。
以前にアテレックのことで質問をさせて頂きました。子どもは現在3ヶ月です。
実家から自宅に戻ったため病院が変わり、投薬内容がアテレック(10)とアーチスト(10)に変更になりました。
ミルク9割、母乳1割程度の混合ですが、授乳はやめるように言われています。できれば6ヶ月くらいまでは少量でも授乳を続けたいのですが、どうすべきか悩んでいます。アドバイスをお願いします。

*************

回答  たまごママネット医師団
アテレック、アーチストともにまだ授乳に関してのデータの乏しい薬です。同系統の以前から使用されている薬には安全性の確かめられている薬があり、これらの薬に変更してもらうことが可能であればより安心です。
� �� アテレックはジルチアゼム、ニフェジピン、ベラパミルが、アーチストはラベタロールが授乳可能になっています。
もし変更できない場合でも、アテレックはCa拮抗剤で他の多くの薬が授乳可能なことより通常量であれば授乳を続けても良いと思われます。
  アーチストは分子量が小さく、脂溶性が高いことより母乳移行性が高い可能性があり注意を要します。
しかし質問のケースの場合、ミルク9割、母乳1割程度の混合とすれば赤ちゃんに問題となるほどの薬の移行は考えられず、この場合も授乳可能と思われます。
 授乳は身体を大きくするだけでなく、授乳そのものが赤ちゃんの心を育むことにもつながります。
赤ちゃんがおっぱいを吸ってくれる間は、母乳の量は気にせずしっかりとおっぱいを吸わせてあげてください。
渡辺先生 山形県立中央病院小児科 08.5.1


授乳中の漢方風邪薬の影響が心配です。
現在授乳中ですが、風邪をひいてしまいました。いったん咳がではじめると息ができなくなるほどの咳が続くため、内科で薬を処方してもらいました。
PL顆粒
ツムラ麦門冬湯エキス顆粒(医療用)
ツムラ柴陥湯エキス顆粒(医療用)
子どもは現在3カ月になったところですが、この薬を飲みながら授乳を続けていても問題はないのでしょうか。漢方薬ということも、あまり服用したことがないので気になっています。

**********************

 漢方薬についてはほとんどデータがありませんが、短期間の服用では赤ちゃんへの悪影響は考えなくてもよいと考えます。PL顆粒も服用中の授乳は可能です。赤ちゃんの様子に注意(眠りがちにな るなど)してください。服用のタイミングは授乳直後がよいです。次の授乳までに体から薬が少しは出て行ってしまうからです。
平林先生 大阪市立十三市民病院小児科 08.4.30


ウルソ錠を服用していますが主治医からは授乳可能と言われていますが心配です。
現在、8ヶ月の女の子を母乳で育てています。
肝機能の数値に異常があり、ウルソ錠を朝昼晩、食後に2錠づつ服用しています。服用し始めて6日目になります。
薬の母乳移行について、医師からは大丈夫だと言われましたが、35日間の服用の為、気になります。心配なので、服用期間中は混合で授乳しています。さらに服用後に搾乳などもした方がいいのかアドバイスをいただけたらと思います。
よろしくお願いします。

***************

回答  たまごママネット医師団
ウルソ(ウルソデオキシコール酸)は母乳中移行するにしてもごく微量で、お子さんへの影響もほとんどないと考えられます。
心配せずに授乳を続けてください。
平林先生 大阪市立十三市民病院小児科 08.4.22


ストロメクトールを服用する場合は授乳を中止するように指示され悩んでいます。
11ヶ月の子供を母乳育児しているものです。
離乳食は3回食でよく食べています。母乳は夜から朝にかけて4回ほど飲んでいます。このたび介護施設にお世話になっている祖母が疥癬に罹り面会に行った際に移ってしまったようです。すぐに皮膚科を 受診しましたが、母乳をあげている旨を伝えたところ、内服薬は出してもらえず、オイラックスとデルモベート軟膏を処方されました。しかし、受診から1ヶ月たっても 良くならず、最近は悪化してきているようです。11ヶ
月の娘も背中がガサガサして似 たような症状が出てきました。そのため、皮膚科を変えてみようと思っています。今度行く皮膚科では母乳の事は話さないほうが よろしいでしょうか??疥癬は内服薬が必要ときいたので・・。もしそれで内服のお薬(ストロメクトール)が出た場合、飲んでも問題ないでしょうか?今まで行った病院では今通っている内科以外、母乳と言うと授乳をやめるように言われ辛い思いをしてきました。どうするのが一番の方法だと思われますか?かゆみがひどく夜も眠れず、子供たちに感染させてしまうのがっても怖
いです。
*質問中に子供とありますが、子は親の供ではなく人格を持った一人の人です。従って「子ども」と私は書きます。多くの場合私が修正していますが今回は敢えて質問の文章の通りにしました。新井一令

*******************

回答 たまごママネット医師団
疥癬に使用されるストロメクトールはアメリカ小児科学会では授乳には問題ないと判断しています。日本では母乳中に移行するとして授乳を止めるように指導されることがありますが、実際には母乳中への移行は少なく、通常の使用では授乳を続けて問題ないと考えられます。オイラックスやデルモベートなどの外用薬は心配なく使用できます。
11ヶ月で離乳食をよく食べ母乳は4回であれば、哺乳量はそれほど多くはなく、 更に安心です。もし皮膚科で内服の薬が必要と判断されるようでしたら、母乳を続けながら薬を服用しても問題ないと思います。
できれば今の皮膚科の先生にもう一度話しをして判断してもらうのがよいと思います。
渡辺先生 山形県立中央病院小児科 08.4.14


高血圧でアムロジンを処方され授乳をやめるよういわれて困っています。
母親である私が高血圧のため目眩、頭痛で日常生活にも支障が出て、リスクが高いので降圧剤を飲むようにいわれました。
子どもが7ヶ月で完母なのですが、授乳はやめるよういわれました。
絶対に哺乳瓶などを受け付けず、泣きます。
この3日間ほとんど水分、栄養補給が出来ていないと思います。
夜も空腹のためかほとんど眠らなくなってしまいました。
アムロジンを一日一回飲んでいるのですが、他に何とか飲みながら授乳できる薬はないのでしょうか?
母親が倒れてはならないと思うので、授乳可能な薬がないならば何とか水分、栄養を補わなければならないと思うのですが、よい方法はないでしょうか?
かかっている� �生は小児のことは分からないといわれ、困っております。
どうぞよろしくお願いいたします。

****************

回答 たまごママネット医師団
アムロジンはカルシウム拮抗薬に属する高血圧の薬です。
服用中の授乳に関するデータは少ないので注意が必要です。
ある程度母乳の中にも移行すると考えられます。
授乳している児に起きうることは、徐脈や低血圧ですが実際にそのような有害作用が起こった証拠はありません。
服用が長期にわたる場合はこれらの症状に注意することになります。

短期間なら母乳の授乳と薬の服用を同時に行ってもよいと考えられます。
母乳を与えながら、少しずつ離乳食を増やしていくなど母乳へ依存する割合を減らしていけばよいのではないでしょうか?
いきなり母乳をすっぱり止めることは、お子さんにとってもあなた自身にとってもよい方法ではありません。

アムロジンと同じくCa拮抗薬であるジルチアゼム、ニフェジピン、ベラパミルは米国小児科学会のリストでは授乳可能となっていますので主治医の先生にご相談ください。
平林先生 大阪市立十三市民病院小児科 08.4.6

2012年3月28日水曜日

排卵痛の症状、妊娠、腰痛


スポンサードリンク

排卵痛の症状

排卵痛の症状は、一般的には下腹部(卵巣付近)の左右のどちらか、または両方が痛くなります。腰回りや足の付け根に痛みを感じる人もいるようです。痛みの強さは個人差があり、痛みをまったく感じない人もいれば、下腹部に激痛が走る人もいます。痛み自体は当日中、長くても数日でおさまります。ただ、排卵痛がとくに長く続き、痛みの度合もかなり強い場合は子宮内膜症やクラミジア感染、卵巣に何らかの異常があるケースなどが考えられます。一度病院で受診してみましょう。